「葬儀後サポート」とは?
遺族の気持ちに寄り添いながら
供養ごとや手続きごとをサポートしていく「葬儀後サポート」について。
「どうしてこんなに放ったらしにするんだろう……?」
私・小野寺は、父親が亡くなったことがきっかけで葬儀業界に入りました。
父が亡くなった時に紹介された葬儀社に対して、葬儀が終わった後に「どうしてこんなに私たちのことを放ったらかしにするんだろう」と思ったことがきっかけです。
葬儀社は、基本的に葬儀が終われば自分たちの仕事は終わりだと考えるところが大半です。
しかし遺族にとっては、葬儀が終わった後こそが大変です。
遺族は葬儀に対して不慣れですが、気持ちは新たな始まりです。
故人がいなくなった世界のスタートです。
そこでは常に選択が迫られ、結果だけを求められます。
一方、葬儀業界としては淡々と仕事をしていくのがよしとされてきました。遺族の気持ちに入ることはやめた方が良いという教育をされているのが実情です。
こうした実情を知り、何かご遺族のために役に立つことができないかと思って、私は葬儀業界に足を踏み入れました。
そこで私が始めたのが「葬儀後サポート」です。
ご遺族の心のフレームを書き換える
遺族の心の状態は、その時によって様々です。
気持ちよいと感じていることもあれば、悲しみに沈んで動けなくなっている時もあります。
悲しみに暮れていて、それでも何かやらなければいけないというときには、物事の見方を変えるという方法があります。
「フレームを書き換える」と私は表現しているのですが、故人の思い出し方を良い方向に書き換えてあげられることができる、そんな存在になればいいなと思い、葬儀後のサポートをはじめました。
葬儀後のアフターフォローには大きく二つのことがあります。
ひとつは供養ごとです。
葬儀から四十九日までの間、遺族は慣れないことに取り組まねばならない状況が続いていきます。そんな状況下でのご遺族のニーズには「不安を取り除いてほしい」という情緒的なものが大きいでしょう。
例えば四十九日を迎えるにあたってお墓のことやマナーなどを知っておかなければいけません。自分の田舎の風習とどう違うかと悩まれる方が多いです。こうした知識についてサポートしていきます。
もう一つは、手続きの部分です。不動産の登記変更や、相続手続き、住民票に関するものなど、亡くなった後には様々な手続きがあります。そういった部分もこちらから見つけてサポートをします。
イベントごとは続きますが、その間ご遺族は「私たちの気持ちに寄り添ってもらいたい」という思いを常に持たれています。
そんな時、『自分がどこにいてどんな状態なのか』という見当をつけてあげるだけで、人は安心します。
人生の地図を広げてあげた上で、「これとこれからやっていったらいいですよ」という「道しるべ」「ポイント」をつけてあげる役割を行うのが、葬儀後サポートです。
手続きや葬儀だけしかやらない業者よりも、
遺族に寄り添い、業者と遺族の間に立ってサポートのできる人材を全国に増やしたい、それが私のミッションです。